2005年9月15日更新
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<感動・感激・感謝>
3kan.net の由来
このサイトのネーミング
<感動・感激・感謝>は感動プロデューサー・平野さんの理論から引用させてもらったものです。
彼は「感情の方程式」としてこう言っておられます。
怒り<不満<満足<感動<感激<感謝
ビジネスでよく言われる「顧客満足」
お客様の「満足」程度に安住していていいんですか?
と、警告しているんですね。
ということで、
「顧客満足の更にその先にある感動経営」
この事例をいろいろお届けしてまいります。
●
感動プロデューサー・平野さんより
うれしい応援メールをいただきました。

自分が書いた本が、お役に立っていることは、著者としてこの上ない幸せを感じる瞬間でもあります。
閉塞感漂う世の中に、ちょっとした工夫で、
感動を増幅させるビジネスがどんどん増えて欲しいですね。
3kan.net楽しみにしています。
感動プロデューサー
平野 秀典

平野さんの「100万人感動倶楽部」はこちら
平野さんの著書「感動力」はこちら

平野さんの新刊本
<感動・感激・感謝>
募 集
あなたの3感ネタお寄せください。
こちらまで
info@3kan.net
ご感想などもいただけるとうれしいですね。 |

●恋の号砲は、素の自分
●お父さんといえた日
●娘を捨てるということ
●父帰る
●東京のおかあさん
●当たり前のこと
●介護生活6:ブラと口紅
●平凡な家庭
●お荷物営業ウーマン
●介護生活5:Yさん@作業療法士
●パジャマ姿の向こうに見えた小さな島
●男の友情
●女の友情
●介護生活4:奇 跡
●介護生活3:左手生活
●親不孝むすめ、母にFAXを送る
●おむつ犬チエ
その1:しあわせの紙おむつ
その2:3人暮らし
●感動2題:この人に会った!
その1:田中康夫・信州長野県知事
その2:感動プロデューサー・平野さん
●読者投稿:母へのハガキ
●介護生活2:おかあさん
●不登校の子ども達と共に生きる2
●不登校の子ども達と共に生きる1
●心優しき傷つきやすい人
●介護生活1:主夫になるということ
●病床の父へ、毎日送るハガキ
●私の子でありがとう。天使・ひなた
その1:プロローグ
たくさんの感想メールはこちら
その2:長男のひとこと
その3:生きていく勇気
その4:つらいけど、感動がある
天使・飛向(ひなた) 特別臨時号
●エッセイその3「孫自慢」
●エッセイその2「国民的涙涙感動」
●「おかんの法則」出版記念号
●エッセイその1「大阪のおばちゃん」
●素晴らしきかなパートさん2
<プレゼンまでやってのけるパートさん>
●感動をくれた「読者感想」
●素晴らしきかなパートさん
●高卒Webコンサルタント
●スーパーで拍手がわきおこった
●サマンサ・コンシェルジェ
●自分史

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■日刊新周南新聞に紹介いただきました。

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・おかんの法則
・エリッキサー@BOB
・広島きのぴーワールド
・YMB
・コンビニ副店長バックルームにて
・「福祉の仕事.com」
・メルマガ「現場のケイコです」
・吉村君の「ひまひま」サイト
・スローほっとコム
・心呼吸〜言葉で、心をあたためる技術
毎回読者感想を送ってくれるMisaeさん
ということで、常連コーナーを設けました。
「川柳@Misae感想コーナー」 |
●「恋の号砲は、素の自分」に寄せて
・まっさらの木綿の俺を 見て欲しい
・失恋の ムチの痛みが 心地よく
・青春の 回り道だね 恋の道
・恋心 自分探しの パスポート
|
「3感掲示板」作りました。

どうぞ、お気軽に感想・質問・意見等、
書き込みください。
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Shiozyのシルクロード探検隊はこちら
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●今週号は
常連投稿者に昇格(?)したMisaeさんの投稿。
Misaeさんの過去の投稿作品は↓↓こちら
「当たり前のこと」 「父帰る」
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『ふたたびの恋』 by Misae (05.9.15)
近頃、<純愛>がブームである。
純愛とは何か、と聞かれても私にはよくわからない。
ただ、ひとりの人を思い続けることが純愛だとしたら
これから語る話は<純愛>じゃないかと私は思う。
●
その女性が店に入ってきたのは午後九時を廻っていた。
少し頬を赤く染めて小走りで駆け込んできた。
ママいる?
女性がテーブルを拭いている私に聞いた。
ママとは私の母のことだ。
その様子に私は何かあるなと感じた。
と同時に、
彼女が酔っているのにも気づいた。
母は裏の座敷にいた。
彼女は母を見つけると、靴を脱ぐのももどかしい様子で
座敷に上がると、母の横に座って、
しぼりだすような声で
「あの人が死んだんよ・・・」 と言った。
あの人とは、うちの食堂の常連でつい最近、
「心筋梗塞であっけなく死んだ」
という知らせを聞いたばかりだった。
まだ50代の半ばだというのに・・・。
今目の前にいる女性とは一、二回一緒に来たことがあった。
彼女は母にというよりは、自分に語りかける感じで話を始めた。
彼とは一年足らずの付き合いだったこと、
ぶっきらぼうで無口なひとだったこと、
自分と彼との付き合いは誰にも話していないこと・・・。
中でも哀しかったのは、
男性が発作を起こしたのが、
ちょうど女性と携帯で電話をしている最中だったことだ。
あたしと話してたら急に<うっ>てうめき声がして・・・
でもこっちは何のことかわからないし、
まさか心臓の発作なんて思わないし・・・。
語る女性の声は涙声になっていた。
もし、愛する人と電話していて
相手がいきなり苦しみだしたら・・・。
絶対にあって欲しくない場面だ。
見ている私も胸が痛んだ。
こんなときの酒は、いくら飲んでも酔えないらしい。
哀しみがこみ上げてくるのと同時に、
ビールの本数も増えていった。
いくら話しても話しても
彼女の思い出話は尽きない・・・。
店の閉店時間は過ぎたけど、今夜は彼女の気が済むまで
話を聞こうと私は思った。
飲み相手の母も同じ気持ちだったのだろう。
それから一時間近く死んだ男性との思い出話は続いた。
その中で、私が不思議に思ったのは、
なぜ二人の交際は周りに秘密だったか?の点だ。
それはこの辛い思い出話の終わり近くで
彼女が明かしてくれた。
<実は・・私、長年別居している夫がおるんよ。
復縁してくれって言われとるんじゃけど・・・。>
不倫。
世間では死んだ男性と彼女の関係はそう呼ばれる。
さらに彼女の側に、
二人の関係を公にするのをためらう理由があった。
彼女には、重度の知的障害を持つ息子がいたのだ。
もし、別居した夫と離婚したとしても、
今度は父と子の問題がある。
愛する彼に、そこまでの苦労を背負わすだけの価値が
私たち親子にあるのだろうか・・・・・・。
彼女はそれを深く悩んでいた。
そして・・・
その彼女に、愛する人との別れが突然やって来た。
あまりに酷く残酷な別れが。
ビールを飲みつつ、
時に涙ぐみ、死んだ彼の話を続ける彼女・・・。
その彼女が繰り返し言っていたのが
「もうここしか繋がりがないんよね」という言葉だった。
周りに秘密にしていた二人の関係。
生前二人が一緒に来た唯一の店が、うちだったのだ。
私たちは深く立ち入ることはしなかったけれど。
彼女にとってはこの店で過ごしたわずかな時間が、
彼との貴重な思い出の時間だった。
同じ女としてその気持ちは共感できた。
世間の道徳からいえば、非難される関係だけど、
少なくとも私は
彼女と亡くなった男性の味方でいようと心に決めた。
人の心に道徳の鍵を掛けるのはたやすい。
でも、その鍵でも閉められない恋ってあるんだな・・・と
私は思う。 <Misae>
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●Shiozyの感想●
「純愛」に「実らぬ恋」があり、
「純愛」に「失う恋」もあり、
ああ、哀しきかな人生。と思いつつも、
人は強くたくましく「ふたたびの恋」に
生きてほしいものだ。
●ご感想をお待ちしております。
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